今年の夏は大変暑く暦は秋でも真夏のような太陽でしたが、旬はやってきました。秋の食材の王様「秋鮭」女王様「きのこ」、そして「菊」も秋が旬です。
きのこをフライパンで焼くと香りが立ち、食欲をそそります。片栗粉をまぶした秋鮭をカラッとふわっと焼き、ほうれんそうときのこ達といっしょにポン酢で和え、菊の花をあしらうと見た目も美しい逸品の完成です。
秋鮭の香ばしさときのこの旨味、ほうれん草のあっさり感をポン酢がみごとにまとめています。
秋は重陽の節句。かつては旧暦の9月9日「重陽の節句」に「菊酒」を飲み、厄除けや長寿を祈願するという風習が大事にされていました。 「菊酒」は、盃に菊の花びらを浮かべ、一夜漬けした酒の味とともに菊の香りを味わう、雅で風流な日本酒のたのしみ方なのです。
このお料理と菊の花を浮かべたさぬきのお酒でぜひ一献。遅い秋を愉しんでいただければと思います。